色を塗ることと、暮らしを支えること。アートで人や地域に向き合うこと。
一見すると別々のものに見える塗料とアートには、実はどちらも「人の暮らしや社会に関わる」という共通点があります。
DNTが考える塗料の可能性とは、地域や空間を彩り、人の心を明るく(豊か)すること。そして、建物やモノを護り、暮らしや産業、環境が抱える課題に応える機能を持つことです。
大日本塗料株式会社(DNT)は、こうした塗料の可能性をより多くの方に伝えるため、画家・玄(GEN)氏(以下、玄氏)とスポンサー契約を締結しました。今回の取り組みでは、DNTが考える塗料の可能性を共有し、玄氏ならではの視点と表現による作品を制作いただきました。
なぜDNTは玄氏とともに、この取り組みを始めたのか。そして、玄氏が描く『まわり続けるこの世界、そうして一つになってゆく』には、どのような思いが込められているのか。本記事では、その背景をご紹介します。
目次
アートで人や地域に向き合う画家・玄氏
今回の取り組みのパートナーとなる大嶋 玄氏は、1997年生まれ、大阪府出身の画家です。“アートは世界を救う”を信念に、セブ島やネパールを主な拠点としながら活動しています。

玄氏は、貧困地域の家の壁や屋根、道路にペイントし、アートで溢れる街“アート街”として観光地化するプロジェクトを主導してきました。また、海外の子どもたちへのアート授業、内装デザイン、ホテルルームのデザインなども手がけています。
玄氏が大切にしているのは、アートを作品として届けるだけでなく、人や地域の見え方を変えるきっかけにすることです。街に色が加わることで、人が訪れ、会話が生まれ、そこに暮らす人々が自分たちの地域の魅力や可能性に気づく。そうした変化を生み出す手段として、玄氏はアートに向き合ってきました。
DNTは、街に色を加え、人や地域の見え方を変えていく玄氏の活動に、塗料が持つ可能性と通じるものを感じました。玄氏の活動を応援することを通じて、塗料が持つ可能性をより多くの方に知っていただくきっかけにしたいと考え、玄氏とスポンサー契約を締結しました。
DNTの想いを起点に、玄氏ならではの表現へ
DNTが玄氏と共有したのは、塗料を通じて大切にしている考え方です。地域や空間を彩ること、建物やモノを護ること、そして暮らしや産業、環境が抱える課題に応えること。日々の生活の中でその働きを意識する機会は多くありませんが、塗料はさまざまな場所で、私たちの暮らしや社会に関わっています。

こうしたDNTの考え方を共有したうえで、玄氏ならではの自由な解釈と表現によって作品を制作いただきました。DNTの思いをそのまま描くのではなく、玄氏の視点を通して生まれる作品だからこそ、見る人それぞれが受け取り方を広げられるものになると考えています。
『まわり続けるこの世界、そうして一つになってゆく』では、さまざまな色が時計回りに円を描きながら混ざり合っていきます。一人ひとりの考え方や行動は違っていても、それぞれがより良い未来へ向かっていく。その思いが重なり合い、ひとつの流れになっていく様子を、色の重なりによって表現しています。中心に描かれるのは、希望の象徴としての太陽です。
また、玄氏の表現を語るうえで欠かせないのが、フォークを使って描く独自のスタイルです。人の体へ食材を運ぶフォークを使うことで、アートを人の心に届けたい。そうした思いも、玄氏の作品づくりの背景にあります。
アートとともに広げる、塗料の可能性
完成作品は、2026年10月頃からDNTのオリジナル紙袋に展開される予定です。取引先や来訪者、社員など、さまざまな人の手に渡る紙袋は、作品を日常の中で届ける身近な媒体でもあります。
当社のオリジナル紙袋のほか、統合報告書、SNS、Webサイトなどにも展開し、アートを通じて塗料の可能性に触れていただくきっかけをつくっていきます。今回の作品は、DNTが伝えたいことを届けるための、新しいコミュニケーションの一つです。
今後は、玄氏との協働を通じて、アートと塗料を組み合わせた取り組みも検討していきます。使用可能な余剰塗料の活用や、遮熱性、防かび性といった機能性塗料の特長を活かした活動など、DNTならではの技術や素材を通じた協働のあり方を探っていきます。
